遺品整理はいつから始めるべき?オススメの時期や遅れるデメリットを解説

なかなか経験することがない遺品整理
下記のようなお悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。

「いつから遺品整理を始めたらいいのか」
「遺品整理を行うタイミングがわからない」
「遺品整理を遅らせるとどんな問題があるの?」
「遺品整理はどうやって行えばいいのか」

ここでは遺品整理を専門としている筆者が、片付けをはじめるオススメの時期や進め方、遅れるデメリットについてご紹介いたします。

遺品整理を始めるオススメのタイミング

遺品整理を始めるオススメのタイミング

遺品整理を始める時期として一番多いのが「葬儀のあと」です。また「四十九日のあと」など節目のタイミングで遺品整理を行う方が多いです。

最適なタイミングを見つけることは重要ですが、一概に「いつから遺品整理を始めるべき」とは言えません。遺品整理を行う人や状況によって始める時期はさまざまです。

ここでは、いくつかの観点から遺品整理の始め時を考えてみましょう。

心の整理がついてから

故人を失った直後は、深い悲しみやショックが大きく、冷静な判断が難しいことがあります。そのため、まずは心の整理をつけることが重要です。心が落ち着き、穏やかな気持ちで遺品に向き合える時期が、適切なタイミングと言えるでしょう​。

葬儀のあと

遺品整理を行うタイミングでもっとも早いのが葬儀後になります。

遺品整理は体力や時間のかかる作業になります。そのため、家族や親戚と一緒に行ったり、業者に依頼することが一般的です。

葬儀の直後は、多くの親族が集まっているため、一緒に遺品整理を始める絶好の機会です。そのため、葬儀の直後に遺品整理を行う方がもっとも多いです。相続人が遠方に住んでいる場合や、早急に遺品整理を進めたい場合には、葬儀の後すぐに始めることが適しています。

また、故人が賃貸の物件に住んでいた場合、遺品整理が終わるまで家賃が発生し続けてしまうため、出来る限り早く済ませたいと考えている方も多くいらっしゃいます。一般的には3ヶ月から6ヶ月の間に退去することが求められますので、その間に遺品整理を済ますことが望ましいです。

しかし、精神的に辛い状況でもあるため、無理をしないことが大切です。

四十九日のあと

上記の理由で、四十九日の法要後に遺品整理を始める方も多くいらっしゃいます。この時期には親族が集まりやすく、相続に関する相談もスムーズに進むためです。また、四十九日以降は喪に服す期間が終了し、精神的にも少し落ち着いた時期と考えられます​。

死後手続きの完了後

故人の死後には、役所への死亡届の提出や年金・保険の手続きなど、多くの事務的な作業が必要です。これらの手続きが一段落し、時間に余裕ができたタイミングで遺品整理を始めるのも一つの方法です。

相続税の申告前

相続税の申告期限は、故人が亡くなってから10ヶ月以内と定められています。この期限内に遺品整理を済ませておくことで、相続財産の把握が容易になり、申告や納税がスムーズに進みます​。

いつまでにすべき?
遺品整理を行うおすすめのタイミング

相続税の申告など、法律上の関係で遺品整理を期限内に終わらせないといけないケースもあります。

次の家賃や更新料が発生する場合1~2ヶ月以内がおすすめ

個人が賃貸に住んでいた場合、退去手続きをしない限り、家賃の支払いが生じます。経済的な負担を減らすためにも、次の家賃の支払い期限や更新の前までに遺品整理を終わらせることをおすすめします。

相続放棄を選択する場合は3ヶ月以内に遺品整理が必要

もし相続放棄を行う場合、相続の開始があったことを知った時から3ヶ月以内に家庭裁判所にその旨を申述しなければなりません。3ヶ月以内に手続きを行わなかった場合、単純承認ものとみなされます。

個人の資産状況を調べるためにも、相続放棄を考えている方は3ヶ月以内に遺品整理を行う必要があります。

相続税の申告期限

相続財産が基礎控除額を超えた場合、相続税の申告が必要になります。もし相続税が発生する場合、相続の発生を知った日の翌日から10ヶ月以内に相続税の申請と納付を行う必要があります。そのため、財産の詳細を調べるために、相続税の申告が必要な方は10ヶ月以内に遺品整理が必要となるでしょう。

また、相続税の納付期限に間に合わなかった場合、延滞税が加算させてしまいますので、注意が必要です。

遺品整理の開始時期が遅れるデメリット

精神的な負担が増える

遺品整理を先延ばしにすると、精神的な負担が増すことがあります。思い出に向き合う時間が長引くことで、悲しみやストレスが強まる可能性があります。

財産の把握が遅れる

遺品の中には貴重な財産が含まれていることがあります。早めに整理を行うことで、財産の把握や適切な管理ができ、相続手続きがスムーズに進むようになります。また、長期間放置された遺品は、ホコリや湿気による劣化が進むことがあります。特に紙類や衣類、電化製品などは劣化やカビの発生により使えなくなることもあります。

空き巣や火災のリスクが高まる

特に一軒家が空き家になる場合、空き巣や火災のリスクが高まります。故人がひとりで生活していた場合などは注意が必要です。これらの問題を未然に防ぐためにも、早めに遺品整理を行いましょう。

遺品整理の流れ

遺品整理を自分で行う場合の流れをご紹介します。さらに詳しい流れは「遺品整理を自分でやるには?作業の進め方や必要な物について解説」で解説していますので、ぜひご確認ください。

その1 事前準備

遺品整理は事前準備が重要です。まず、必要な道具(ダンボール、ゴミ袋、マーカーなど)を準備し、家族や親族とスケジュールを定めます。

その2 遺品を仕分ける

遺品を「残すもの」「処分するもの」「リサイクルするもの」に分けます。貴重品や重要書類は特に注意して分別します​。

その3 処分と整理

不要な物は適切に処分し、必要に応じてリサイクル業者や不用品回収業者に依頼します。家電や家具などはリサイクル業者に依頼することで、費用を抑えられることがあります​。

その4 お部屋のお掃除

遺品整理を行うとホコリがまったり、壁が汚れたりします。終わった後はお部屋を掃除しましょう。

遺品整理のスケジュールの立て方

終了予定日の設定

まずは、遺品整理をいつまでに終わらせるかを決めます。無理のない期間を設定し、作業スケジュールを立てます​。

各日のタスク設定

各日ごとに行うタスクを明確にし、何をどこまで進めるかを計画します。この段階で、手伝いが必要な日や遺品整理の業者に依頼する日を決めておくとスムーズです​。

進捗確認

定期的に進捗を確認し、必要に応じてスケジュールを調整します。家族や親族間での連絡を密にし、問題があれば早めに対処します。

誰が遺品整理の費用を支払うの?

遺品整理の費用は基本的に、遺品整理の費用は法定相続人が支払います。
遺品整理の費用は誰が払うの?費用を抑えられる方法も解説についても解説しているので、ぜひご参考下さい。

遺品整理業者を利用するメリット

遺品整理業者を利用するメリット

遺品整理は肉体的にも精神的にも負担が大きいため、専門業者に依頼することも一つの選択肢です。業者に依頼することで、効率的に整理を進めることができ、自分自身や家族の負担を軽減できます。ここでは遺品整理を行っている業者に依頼するメリットについて解説します。

手間や時間がかからない

一番大きなメリットが手間や時間がかからないことです。業者は効率的に整理を進めるため、短期間で作業を完了することができます。自分で行う場合に比べて大幅に時間を節約できるため、死後の手続きなど、他の重要なことに時間を使うことができます​。

オプションサービスが豊富

遺品整理を業者に依頼するメリットとして様々なオプションサービスを利用できることが挙げられます。例えば業者によっては仏壇・遺品供養や特殊清掃、法的手続きのサポート、リフォームを依頼できる場合があります。

自分にあったオプションサービスがある業者を選ぶことで、個別で頼んだ時よりも、費用や手続きの手間を省くことが出来ます。

遺品整理業者を利用するデメリット

悪徳業者に依頼してしまうと
見積額から追加請求されてしまうことも・・・

遺品整理の見積額から追加請求されることがあるかについては、多くの人が不安に感じる点です。実際には、見積もり時に想定されていなかった状況が発生した場合、追加料金が発生することがあります。

例えば、見積もり時に全ての遺品が把握されていなかったり、清掃が必要になった場合などです。

こうした追加請求を避けるためには、詳細な見積もりを複数の業者から取り、各項目について具体的に確認することが重要です。また、契約書に記載されている内容をよく確認し、追加料金が発生する条件について明確にしておくことも大切です。

また、追加料金が発生しないと謳っている業者も多く存在しますので、一度ホームページを確認することをおすすめします。

良い遺品整理業者の選び方

最近は遺品整理を専門とした業者だけでなく、リサイクルショップなども参入しています。失敗しないためにも、それぞれの業者のメリットやデメリットを事前に把握しておくことが重要です。

下記の記事で最適な業者を選ぶ方法について解説していますので、ご参考下さい。

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【まとめ】遺品整理を始めるタイミングはひとそれぞれ

遺品整理を始める最適なタイミングは、人それぞれの状況や気持ちに大きく左右されます。心の整理がつき、葬儀後や法要後、手続きが完了した後、相続税の申告前や賃貸物件の退去期限に合わせて無理なく進めることが大切です。無理をせず、焦らず、自分や家族のペースに合わせて行いましょう。

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